投資信託で貸株金利が貰えます

ネット証券では、証券会社に株を貸すと貸株金利というのが貰えます。証券会社が顧客から株を借りて何のメリットがあるかというと、株を別の顧客に貸します。信用取引空売りというのは、株を保有していないのに株を売るから空売りと言います。どうやって株を売るかというと、株をどこからか借りてきて売ります。ネット証券は、空売りをする顧客に株を貸して貸株料を取ります。ネット証券は株を貸して儲けるために貸株金利を払って、顧客から株を借ります。

投資信託でも貸してお金が貰えるといいのですが、投資信託には空売りがありません。だから株みたいに貸株金利は貰えないということです。しかし投資信託の中でもETF(上場型投資信託)は信用取引に利用されていて空売りもされています。だからETFなら貸株金利が貰えるということです。それで貸株金利が欲しい人は投資信託では無くETFで買うことです。投資信託をすぐに解約する気が無いなら、ETFで買って貸株金利を貰った方がお得です。

ただすべてのETFで貸株金利がもらえるわけでは無く、信用取引の対象になっているETFだけです。その上ネット証券によっても貰えるところと貰えないところがあります。さらに貸株の最大の問題点として、証券会社に貸すと、証券会社が潰れたら、貸したETFは戻ってこない恐れがあります。普通は分別管理として、保有資産は証券会社では無く信託銀行に信託されていることになりますが、貸株をすると信託銀行の管理から外されて、保護されなくなります。

さすがにネット証券は潰れる気配が無いから、そんな心配はする必要は無いです。ただ貸株金利は、ほんのわずかですから、貸株金利目当てでETFなんかに投資をしないで、普通に値上がりするアクティブファンドを買った方がずっとお得です。ETFを組成したのはいいけど、あまりの人気の無さに償還になったETFが何本かあります。投資信託は値上がりするから人気が出ます。ETFがいまだに人気が出ないのは値上がりしないからでして、そんな値上がりしない物など買わない方がいいです。