MMFの元本割れのリスク

MMF(マネーマネジメントファンド)は証券会社で販売されている投資信託で、短期の公社債やコールローン、CP(コマーシャル・ペーパー)、CD(譲渡性預金証書)で運用されていて、元本割れしないように運用されています。MMFのメリットは30日間を過ぎると手数料無料で出し入れができることです。30日未満に解約をすると1万口当たり10円の信託財産留保額を取られます。MMFの良いところは買い付けから30日経てば手数料無しでいつでも解約出来て、定期預金より高い金利で運用できることです。それで銀行の普通預金口座に入れておくよりもMMFで運用した方がお得です。

MMFは投資用の資金の待機場所としてよく使われます。MMFは証券会社で利用されていますから、証券口座にある現金をそのままMMFに投資をした方が、銀行に移し替えるよりも便利ですから。ネット証券などはネット銀行の口座に無料で振り込めるようになっていますから、銀行に緊急時に使うお金として銀行口座に入れておくよりも証券会社のMMFで運用する人も居ます。

このMMFは実は元本割れのリスクがあります。元本割れを起こさないように運用されていますから、元本割れの心配をせずに購入する人が多いけど、急激な金利上昇があれば、保有する債券の価格が下がって元本割れを起こしてしまいます。定期貯金や普通預金預金保険機構で保護されていますが、MMF投資信託ですから保護はされていません。損失の補てんもされないようになっています。それで証券会社はMMFは元本割れをする場合があると注意をしています。

MMFの元本割れは、普段は気にしなくてもいつ金利が上がるか分からないくらい、金利上昇が始まりそうな状態になっています。それでMMFの中でも金利が高いところは、債券を多く組み入れていますから、元本割れのリスクが高いです。しかし短期債ですから、元本割れしても満期が来れば額面で償還されますから、問題は無いです。ただ解約時に元本割れの場合は損をするので気を付けなければならないです。