ターゲットイヤー型ファンドとは

資産運用は、年齢が高くなるにつれて、リスク資産を減らして安全資産を増やしていくのが定説になっています。その理由は、年齢が高くなればなるほど、リスクを取って失敗した時の損失を取り戻す期間が短くなるからです。例えば40代と50代では50代の方が10年早く資産を取り崩す時期が来てしまいます。この10年の短さが大きいから、40代と50代とではリスク資産の比率に差を付けて、50代の方が40代よりリスクを減らす必要があります。それで年齢が増えるごとにリスク資産を減らしていかなければならないのですが、それは自分自身で調整をしなければならないです。

しかし投資信託自体が、調整してくれるとしたら、それはすごく便利な話です。それで年代ごとにリスク資産を調整してくれる投資信託ができました。それがターゲットイヤー型ファンドです。ターゲットイヤー型ファンドは、何年後に償還されるかが決まっていて、その時期に合わせてリスク資産を減らしていきます。それで2020年に償還されるタイプ、2025年に償還されるタイプ、・・・・・2040年に償還されるタイプと複数有って、自分自身の定年の時期に合わせて投資信託を選べます。

ターゲットイヤー型ファンドの運用方針としては、償還が遅い物ほど株式などのリスク資産が高く、それが5年ごとに減らされていきます。そして減った分が債券などの安全資産に切り替ります。償還が近づいてくると債券も長期債から短期債へと債券が満期を迎えるごとに切り替っていきます。ターゲットイヤー型ファンドは、安全性を高めている分リターンが落ちるデメリットがあって、資金が少ない人には向いていないと言えます。そしてリスク資産を減らすタイミングが間違うことになる場合があり、せっかくの収益チャンスを失うことになります。ただターゲットイヤー型の方が好成績になる場合もありますから、どちら側が良いかとの優劣は付けられないです。それで収益性よりも安全性を重視するならば、ターゲットイヤー型ファンドを選択すると良いでしょう。