コア・サテライト戦略は疑問

コア・サテライト戦略とは聞き慣れない言葉ですが、コアとは中核という意味で、サテライトは、その周りを意味する非中核を意味します。それで投資信託のコア・サテライト戦略として、資産の大部分をよく分かる投資信託にして、後は少額ずつ他の投資信託を買うようにします。それでインデックスファンドをコアにして、サテライトとしてアクティブファンドを買う人達が多いです。インデックスファンドは株式指数に投資をするから分かりやすいというメリットがあって、投資の中核になっています。逆にアクティブファンドは、どれを選んでよいか分からず、少額ずつ分散で買われています。

投資は最善があっても分かりませんから、コア・サテライト戦略もどの組み合わせが良いかが分かりません。コア・サテライト戦略自体駄目かもしれません。だから誰々がやっているからとか、お勧めしているからといって、コア・サテライト戦略で投資信託を買えばうまくいくとは限らないです。コア・サテライト戦略は単なる投資手段の一つに過ぎないです。コア・サテライトよりも均等に投資をした方が資産の偏りが無い分、資産の変動の振れが無くなります。

コア・サテライト戦略が人気なのは、よく分からない投資先は少額にすべきという投資の基本にあっているからです。このよく分からない投資先に少額だけど投資をすることを正当化できるから人気があります。投資に詳しくない人ならコア自身も少額にすべきですが、コアの部分ぐらいは分かるとプライドがあって、そういうことは聞いてもらえそうにないです。

投資はよく分からない物には投資をしないか、投資をしても少額にとどめるのが当たり前ですから、そういう理屈ではコア・サテライト戦略は適しています。しかし資産バランスが悪いから、コア自体が失敗だったら、サテライトがどれだけカバーできるかとなると、あまり期待できない問題があります。どの投資方法が最適かは誰にも分かりませんから、特定の分野には集中させない方が、結果的に良くなりますから、周りの言動に惑わさらずに資産は分散させるようにした方がいいです。