投資信託のレーティングは無視していい

とあるネット証券が、独自の投資信託のレーティングを始めました。それで良く売れている投資信託が、星5つの評価で星2つしか付きませんでした。しかしその投資信託の売れ行きは、変わらなくて売れゆきのランキングは2位のままです。星2つなのに売れ具合が変わらないということは、ネット証券のレーティングは無視されているということです。5つ星の投資信託があるのに星2つしかない駄目な投資信託を買うのは、普通に考えればおかしい話ですが、単純にレーティングより自分自身の判断が正しいと思っているから、星2つの投資信託を買っています。

ネット証券のレーティングが、信用出来る物でしたら星5つの投資信託が売れまくるはずですが、売り上げランキング上位にならないのは、みんなが信用していないからです。みんなが信用していないということは、それだけレーティングがデタラメで使えないということです。これだけ支持されていないということは信じて買って失敗した被害者もそれなりに居るということです。被害者にならないようレーティングなんか信用しないことです。

レーティングが信用されないのは、デタラメだからでして、なぜレーティングがデタラメになるかですが、投資信託の評価を決める時は過去の結果を十分吟味して決めます。レーティングも適当に決めているわけでもなく、色々な理由で判断しています。しかし何故駄目なのかは、単純に同じ相場は無いからです。過去と同じパターンを繰り返すなら、レーティングは効果的ですが、過去と同じパターンを繰り返しませんから、その相場に合った投資信託が最高の成績を上げます。だから別の相場で好成績を収めた投資信託は今回の相場でも好成績は無理です。ゆえにレーティング上位の投資信託は結果が出せなくて、レーティングはデタラメ扱いになります。

ネット証券は今回のレーティングに力を入れていますが、顧客から無視されて、全く意味をなしていません。使えないレーティングより売り上げランキング2位の投資信託がなぜ売れるかを考えて、2位よりももっと質の高い投資信託を開発して、販売をするようにすべきです。